数の陰陽です先日、陰陽について私書箱にご質問をいただきました。お答えしていて、「お~!こんなネタもあったよね!」と思い 早速使わせていただくことにしました(笑) ・・・ということで、今日は数の陰陽について。 数字というのには奇数と偶数とがあります。 「2」で割り切れないものが奇数、割り切れるものが偶数ですよね。 実はこの奇数・偶数で陰陽があるんです。 奇数は陽の数字、「陽数」です 偶数は陰の数字、「陰数」です。 これに倣って、昔の人たちの行事とか慣わしの回数と言うのは かなり決まりがあったんです。 めでたい事にはやはりイメージからしたら陽の方がいいですよね。 例えば 結婚式では「三々九度」の杯 子供の成長を祝う「七五三」 お正月の「三賀日」 年間に節句と言うのは五つあるそうですが (そうかなと思って調べたら、やっぱり全部奇数の日でした) 人日 (じんじつ) 正月七日 ・・・七草粥を食べますね。 お正月にご馳走を食べておなかが疲れているところへ 身体に優しい七草粥で浄化していくということですね。 上巳 (じょうし) 三月三日(重三) ・・・桃の節句、女の子の節句ですね。 人形に切った紙(形代)で身体をさすって 息を三回吹きかけて川などに流したりしました。 このなごりが「流しびな」ですね。 端午 (たんご) 五月五日 ・・・男の子の節句ですね。 こいのぼり、兜飾り、武者人形などで男の子の成長を祝いました。 菖蒲湯に入って体の邪気を祓うという事もします。 「勝負」と「菖蒲」をかけているとも言われています。 やっぱり男の子っぽく考えてますね。 七夕 (しちせき) 七月七日 ・・・たなばた様ですね。笹の葉さらさら。。。 女の子の裁縫の腕が上達するようにと たなばた様の笹飾りと一緒に西瓜とかを供えたりしますよね。 そして一晩立ったら川に流しますよね。 これも上巳の時(三月)と一緒で穢れを祓い流す と言う意味があったようですよ。 お盆を前に身体の清めをして先祖の供養をするためだとか。 重陽 (ちょうよう) 九月九日 ・・・民間ではあんまり今は馴染みが無いという感じですが 「9」と言う、陽の数の極みが二つ繋がった 大変にめでたいと言われていた日です。 宮中では、この日「観菊の宴(重陽の宴)」が行われ 菊の花を浮かべた杯の酒を飲む儀式が行われています。 面白いですよね。 あと、お灸をするのは奇数回すえると言うものがあります。 これは奇数が陽ですから、 暖かさがしっかりと身体に入るようにということだと思います。 こんなに細かなところまで昔の人たちは考えていたんですねぇ。 ほんとにすごい! 参りました。。。 何か体にお手当てをする時、施術をするときに こういうことも考えて回数を考慮してみるのも陰陽にのっとったことになりますよね。 ちょっとしたことで効果が良くも悪くもなると言うことです。 参考にされたら良いかもしれません。 |